アニメ「けいおん!」はどうして人気が出たのか・・・?

2009年4月から深夜帯でテレビアニメの放送が開始されると、作中に登場する楽器や関連楽曲にも注目が集まるなど、「社会現象」とも言える大きな反響があった。また、各メディアにも取り上げられるなど、その人気は今もなお、衰えることを知りません。
 このアニメは名探偵コナンや、サザエさん、ドラえもんなど、何十年と放送されているアニメとは違い、成長していく姿を、アニメで描いている。そんな彼女らの高校生生活のアニメをみて、すごい感動をしました。

 そもそも、なぜこのアニメがここまで人気が出たのか、ちょっと考察してみた。
(あくまでも個人的意見です)

 このアニメを制作する京都アニメーションは「涼宮ハルヒの憂鬱」や「らき☆すた」などアニメファンなら知らないとは言えないビックネームアニメを世に送り出している。

 けいおんというアニメは、文化系部活である軽音部を舞台とした4コマ漫画のアニメ化で、その内容も音楽性というより、日常生活を特化した内容となっている。この「けいおん!」は「涼宮」のように非常識なSFも無ければ、「らき☆すた」のようにオタク文化に特化したものでもない。一言でいえば「普通」な、いいかえれば「普遍的」な場面設定がキャラクター達をより身近に感じさせていたのではないだろうかと私は、感じる。

 このアニメを一般層にまで知ることができたのは、なんといっても、OP(オープニング曲)とED(エンディング曲)であろう。アニメに出てくるキャラクター達が歌っている映像で構成された2曲は共にオリコン上位に食い込むという快挙を成し遂げた。これでこのアニメを知ったと言う人も多いと考える。これだけの要素が重なってこのアニメが人気になって行ったわけであるが、実際問題としてこのアニメの完成度が高かったことも言える。その要因として考えられるのが、「女性の目線」である。

 けいおんのライブのLet’s goやCome with Meを見ても、他のアニメに比べスタッフの中に女性が多いということ。このような深夜アニメはほとんどが男性向けに作られ、その制作側であるスタッフもほとんどが男性である場合がほとんどであると言っても過言ではないかもしれない。しかしながら、「けいおん!」に関しては、なぜか女性のスタッフが多く含まれていた。一説によるとこのアニメの制作前に制作の予定があった「となりの108ちゃん」(実際は制作されなかったが)の為に女性を多くスタッフに入れていたとも言われている。

 どのような、いきさつがあったかどうかは分からないが、「けいおん!」が女性の手によって作られた男性向けアニメだったがために、よりリアルに、より自然に、女性たちの生活が描かれたのかもしれない。

 今年の年末に向けて、映画「けいおん!」が放映される。
前売り券の発売から、続々といろんな企業がタップを組み商品化されて発売される。映画の仕上がりはどうにせよ、この人気上昇はまだまだ続きそうだ。
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私立桜が丘高校に入学した田井中律は一緒に入学した幼馴染の秋山澪と共に軽音楽部の見学に行こうとします。しかし、部員が前年度末に全員卒業してしまい、4月中に新入部員が4人集まらなければ廃部になると聞かされてしまうのです。その後、合唱部の見学に来るつもりで間違えて軽音楽部に来てしまった1年生の琴吹紬は、律と澪の掛け合いを聞いているうちに彼女達を気に入り、入部することに同意する。3人は部の存続のため、あと1人を入部させるべく勧誘活動を開始した。
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